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E-P1 日常スナップ (3)
E-P1's snapshot at twilight 2

E-P1 に対して感じることは色々あるが、端的に言えば「中途半端」なカメラ、レトロなデザインに日和ってもっと大事なものを後回しにした、というのが半月少々使い込んでの印象。
DMC-G1 や 1D MarkIII のサブカメラとしてならともかく、日常用として、コンパクトデジカメ代わりとして使うと、その半端さをより強く感じる。
金属外装は(一番外側だけでも)それなりの質感もあるが、正直 EVF がなくて背面液晶でしか撮れないから重いレンズを付ける可能性は低く、ボディ内手ぶれ補正があるのに、この重さは必要なのだろうか?
多少の質感があってもデザイン的にはレトロ風味というだけで決してスマートでもないのだから、半端な高級感なんぞ狙わず、コンパクトデジカメ代わりの日常スナップ用途を考えれば、もっと軽くしても良かったように思う。
デジタル一眼とコンパクトデジカメの間を狙うのは良いが、サイズや重量までその間すぎて、中途半端。
EVF なしの背面液晶撮りなのに、取って付けただけのグリップも中途半端。
AF は遅いし、様々な部分でのレスポンスも決して良くはない(悪いというほどでもないが)。
コンパクトスタイルなカメラとして出すのであれば、半端な質感とかショボい高級感とか狙うより、もっと小気味よく使えるカメラにして欲しかった。
だいたい、標準ズームも繰り出し式でレンズロック機構なんてのを採用するなら、いっそレンズシャッターも採用してキャップを無くせば良かったのに、とすら思う。
E-P1 は(一部の人が)雰囲気で撮るためのカメラなのかもしれない…と思う昨今。
コンパクトデジカメがレンズ交換式になった、もしくはレンズ交換式カメラがコンパクトスタイルになった、そんなカメラではないのかもしれない。
今は E-P1 に欠けている色々なものに対して「そんなものはなくても大丈夫」「そういうカメラではない」的なことがカメラ雑誌を中心に書かれているけれど、欠けているものが補填された新機種が出れば手のひら返しをすることは過去を見れば判るだけに、余計に得も言われぬものがある。
by dbl-h | 2009-07-22 12:41 | 最近の1枚
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