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光と影の中で
the light in the station

GXR を購入してから1ヶ月以上が経ち、その後の A12 ユニット2本も含めた購入直後の興奮は、ほぼ消えた。
熱しやすいが、冷めるのもそう遅くはない。
長く保ち続ける秘訣は、カメラや電子機器のような場合、どれだけ道具として優れているか、自分に合っているか、それだけである。

私にとってカメラは単なる道具に過ぎない。
愛着が生じるとすれば、道具としての愛着だ。
だから「カメラ好き」と言われる人からは好ましく思われてない EOS Digital (EF マウント)を意外と気に入っている。
キヤノンの素っ気ない道具としての割り切りは、決して嫌いじゃない(出し惜しみは嫌いだけど)。

コアなファンの多いリコーのカメラである GXR は、不満を言えば、良さの10倍は出てくるだろう。
極めて偏った、真っすぐ歩けないようなカメラだから、これのみなら満足するようなことはない。
けれど、撮る対象を割り切って購入したから、仕方ないと思える部分も多い(EOS Digital の方は以前から割り切っている)。

そして何より、GXR で撮影した写真では、ここ数年買ったサブカメラのどれよりも、撮った写真の自己満足率が高いように思う。

無論、どれもまだ稚拙な写真しか撮れない。
自己満足と言っても 100% 満足する写真はおろか、自分で 80点をあげられる写真もまだ撮れない。
けれど、自分で少しはマシかな…程度に思える写真は GXR で撮ってる時が一番多いように思う。
Kiss Digital でも、DMC-G1 でも、E-P1 でも、PowerShot S90 でも、NEX-5 でも、なかった感じはある。

だから、もしかすると、自分の道具として GXR は良いものなのかもしれない。
そう思い始めた昨今である。
by dbl-h | 2010-11-28 22:51 | 最近の1枚
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