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終演、たぶん終焉
the boards and flags to express our gratitude for Akira Nishino
(EOS 7D + Tamron 18-270mm F3.5-6.3 Di II VC PZD / 294mm 相当 / アウトソーシングスタジアム日本平@静岡)

昨日は、優勝への一縷の望みをかけて、静岡県日本平・アウトソーシングスタジアムへ乗り込んだ。

早朝に出て、清水港の市場でたらふく美味い魚介類を食い倒し
「もうしばらく、マグロはいらねー」と満喫してから乗り込んだ清水エスパルス戦。
柏と名古屋が引き分け以下でなければ優勝できない条件ではあったが、とにかくまずは勝たないと優勝できなかった。

そして優勝がかかった一戦というだけではなく、
監督も主力選手も何人か去っていくラストゲーム。

10年間ガンバ大阪を率いて、Jリーグのお荷物とまで言われたガンバ大阪を毎年優勝争いするチームに育て、
地元民だけでなく域外でも多くのファンを魅了する攻撃サッカーを見せてくれた西野監督。
ガンバの監督を続けたかった、という西野監督のコメントを知って、色々と思った人間は私だけではないだろう。

軋轢が噂されていたガンバ大阪の強化部の意向で契約を更新されず、
「新スタジアムのこけら落としは西野監督で」と散々言っていた社長は、
その強化部の方針を聞いてからどうするか決めかねて1ヶ月間放置するという体たらく。

日本人監督としては随一の監督を切る“強化部”に、逡巡して契約更新について放置プレイをかました社長。
これで本決まりのようにニュースが流れている、監督実績ほぼゼロのロペス氏にするようなことがあったら、
結局この10年間、10年前までのダメなガンバからどれだけ変わったのだろう、と落胆する先週だった。
サカマガやら新聞やらを見て、どんどん嫌な気分になっていた。

それでも、そんな様々なことがあっても、昨日の試合はスカっと勝ってくれた。
そして、ガンバらしいサッカーだった。
以前ほどに華麗なものではないが、ショートカウンターとパス回しを織りまぜながらの攻撃サッカーだった。

FW ラフィーニャや川西がいないなかで、選手を切るならまずこいつだろ!と思える某FW は全く仕事せずだったり
ヤットも今シーズン何度も見たようなダメっぷり(怪我の影響だろう…)だったけれど
それでも良いサッカーができた。

あと一歩で手が届かなかった優勝。
でも、そうやって優勝を争いながらも世代交代は少しずつ始まっていたし、
優勝を争う限りは簡単に若手ばかりにできるものではないはずなのに…

まぁ、もう何を言っても始まらない。
いま言えることは、西野朗監督に心からありがとう、ということだけだ。

あの弱いガンバを強くしてくれてありがとう
Jリーグ優勝させてくれてありがとう
ACL 優勝させてくれてありがとう
CWC でマンチェスターユナイテッドと打ち合った試合は一生忘れない、ありがとう

最初の10年間は、嘆きと諦めの10年だった。
次の10年間は、期待と楽しさと興奮の10年だった。

そんな10年をありがとう。
西野朗監督に、心から感謝したい。
ありがとう。

douage
(EOS 7D + Tamron 18-270mm F3.5-6.3 Di II VC PZD / 270mm 相当 / アウトソーシングスタジアム日本平@静岡)
※ 諸々の権利回避として画像を大きく加工して掲載しています。
by dbl-h | 2011-12-03 23:59 | 昨日今日の1枚
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